2018年に行われたジュノン・スーパーボーイ・コンテストへ出場し、「かわいすぎる男子高校生」と言われて一躍注目を浴びた井手上獏さん。
先日テレビ番組の情熱大陸に出演された際にも、ジェンダーレスという生き方について性別にとらわれずに自分を貫いて表現し続ける姿と、その力強さから周りを魅了していることがうかがえました。
この記事では、井手上漠さんのジェンダーレスとしてのアイデンティティと彼の生き方を調査してみました。
井手上漠さんって?
- 井手上獏
- 2003年1月20日生まれ
- 島根県の隠岐郡(おきぐん)海士町(あまちょう)出身
- 中学3年生の時『第39回少年の主張全国大会』に出場。文部科学大臣賞を受賞
- 2018年、『第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』に出場
- ファイナリストまで残りDDセルフプロデュース賞を受賞
- 「可愛すぎるジュノンボーイ」として注目を集める
- 2019年、島根県の親善大使「遣島使(けんとうし)」に就任
- 同年ディスカバリー・ネクストに専属所属
- 2021年『超無敵クラス』にレギュラー出演
- 2022年 自身がプロデュースするジェンダーレスファッションブランド「BAAKU」を始動
- 2023年 YouTubeチャンネルを開設、国際メイクアップアーティスト検定1級取得
幼少期は変わりない男の子で小さいころに出席した結婚式でウェディングドレスを見たときの衝撃から、女の子らしさに目覚めたそうです。
当時はそれが特殊な事でなく自然なことだと思っていたが、周囲との考え方の違いに悩みや苦悩が絶えなかった。
しかし、家族からはその個性にも否定や拒絶をすることなく、受け入れ尊重してもらっていたところから、自己否定に陥らずに前進することができたのだとか。
井手上さんはインタビューで以下のように答えています。
「男性ですか?女性ですか?ジェンダーレスですか?」などと、いろいろ聞かれますが、「私は井手上漠です」と答えるのがベストであって、それ以上でもそれ以下でもないと思っています。私の中で心に女か男かの違いがない。だから、Twitterのプロフィール欄にも「いでがみばくです、性別ないです」と書いているんです。
引用元:朝日新聞社 「telling,」
近年耳にすることが多くなってきたジェンダーレスという言葉ですが、井手上さん自身は性別という概念ではなく、自分は自分であり井手上獏なのだと自身のアイデンティティについて語っています。
本人的にはジェンダーレスという言葉もしっくり来ていないとのことです。
学生時代からジェンダーレス性を表現していた?
幼少期に自身に眠る女性性に目覚めた獏さんですが、小学校では周りからの辛辣な言葉や心無い対応に、髪を短く切るなど周りに合わせようとします。
しかし、母親からの「獏は獏のままでいいんだよ」という言葉に救われて、自分らしく生きることを決意したそうです。
海士町立海士中学校3年に在学中、自身の経験をもとに作文「カラフル」を綴り、国語教師の勧めで『第39回少年の主張全国大会』に出場した結果、文部科学大臣賞を受賞するなど、周りとのギャップを感じながらもその葛藤する思いは人の心を動かすほどの力を秘めていたようです。
その後、町の病院の先生からの進言があり2018年に『第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』に出場、ファイナリストに選出されました。DDセルフプロデュース賞を受賞すると「可愛すぎるジュノンボーイ」として注目を集めるようになります。
学生時代の写真を見ると「かっこいい」という言葉より「可愛い」という言葉が先に出てきてしまうので、世間からのその評価にも納得がいきます。
下校時の写真だそうですが、何気ない瞬間を切り取っても可愛いと感じてしまいます。
性別を超えた美の追求:メイクアップアーティストへの道
21歳になった今、獏さんは国際メイクアップアーティスト検定1級を取得し、活躍の幅を広げています。
元々、中学生の頃から「美容を仕事にする」という夢を持っていたそうです。
美容の仕事というと美容師という選択肢くらいしか知らなかったそうですが、芸能の仕事通じて色々な人とお話しするようになり、美容というジャンルのなかでも、様々な働き方や表現の方法があるのだと学んだそう。
そんな中、美容を趣味だけではなく将来的にはビジネスとしてもやりたいと思ったときに、きちんと資格を取ったうえで発信をしたほうが、説得力がある上、「好き」の根拠を付けたいと思い、国際メイクアップアーティスト検定に挑戦することを決めたとのこと。
また、美容の商品をプロデュースしたいという思いも、ブランドイメージを固定する前に視聴者とやり取りをしながら詳細を決めていくコミュニケーションツールとして、自身のYouTubeチャンネルを使用しているそうです。
「こういうものが欲しい」、「こういうアイテムがあれば」といった、リアルな声を反映する形で製品化を構想していきたいと考えており、獏さん本人も「個人的に欲しいものは無限にある」と語っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
もう少し深堀をするとまだまだ様々なエピソードや、獏さんの独自の経験から培われたアーティスティック性もどんどん出てくるので、見ていて飽きないですが、今回はしっかりと自信を表現する獏さんのアイデンティティが垣間見れたのではないでしょうか?
やりたいことへ向かって前進していく姿には勇気をもらえますね!
私も以前から、たびたびテレビで取り上げられているのを知っていたので、先日の情熱大陸で登場したときには、以前までの「カッコいい&カワイイ」だけでなく、「綺麗」が足されて大人の魅力が少しずつ醸し出されてきている姿に衝撃を受けました。
昨今のLGBTQにも認知が広まってきている中ですが、やはりステレオタイプと呼ばれる柔軟性のない考え方があるのもまた事実。
私的には個々人が自由に自身の内面を表現できる時代が少しずつ近づいてきている気がするので、良い方向に向かっているのではないのかなぁ…と思っております。
つらつらと書き綴りましたが、楽しんでいただけましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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